ワキンナクラブ 【…後ろめたさを…】レイテヤマガメという伝説【…発展的に止揚する…】 |
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2015年 10月 31日
明日はHBM・IN池袋ですね♪ 仕事に拘束されなければ行きたい… たまには行かせてくれ! 一人職種の嗚呼!切ない願い ワキンナクラブにようこそ! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ さまざまな紆余曲折を経て… こんなフレマンがやってまいりました(^_^;) 詳細はのちほど…まずはご紹介と検診をば… 和名・レイテヤマガメ(フィリピンヤマガメ) 学名・Panayanemys leytensis 英名・Philippine forest turtle 最大甲長・30㎝オーバー 原産地・フィリピンのパラワン諸島(パラワン島、デュマラン島ほか?) 1920年に新種記載されて以降、レイテ島での調査では発見されず、絶滅したのでは? ということになっていたが、1988年、パラワンの市場で発見。 2001年、パラワン島とその周辺で再発見される。レイテ島には分布しない。 再発見時、生息地では比較的多くの個体数が把握されたが、密漁などにより個体数は激減。 ある報告では推定生息数3〜4000頭といわれた。 その後フィリピン国内の中国人の所有するタタキで3800頭の本種が劣悪な環境下で ストックされているのが発見され、保護団体の手により、放流あるいは治療された… まだこの子には名付けていませんが、よい名をつけたいなぁ… 甲長は9㎝ジャスト、体重は111g。 まだまだ小さく雌雄の判別はできないですね… それに性成熟は遅く、大きくなっても判別しにくいそうです… ゆっくり、大きく、健やかに育ってほしいと思います(*^^*) 本年、我が国に二度に渡ってかなりの個体数が突如輸入され、カメマニアを驚愕させた「レイテヤマガメ」…現地では厳重に保護されており、訳アリと思われる、かつてない大量の入荷に驚いた方々も多いと思ふ。確実なことはいえないが、中国への輸出便から漏れたものがやってきたともいわれているが、真相ははっきりしない。先にも触れたがレイテヤマガメ自体が謎多きカメであり、さまざまなことがいわれても、行き着くところ「真相は藪の中」…いつもどおりここではワキンナマスターの感じ方、独断と偏見で語るので、そこのところご容赦頂きたい… かつてはブリードもしていたが、基本的に近年は愛玩飼育のみ楽しんでいるワキンナマスターは、様々な意見があるものの、とりあえずカメを「ペット」としてみている。その延長線上というべきか、できるだけCBつまり飼育下繁殖個体のベビーを手に入れ、ゆっくり、大事に育成するのが趣味でアル。しかし、このレイテヤマガメのほか多少の例外としてWCすなわち自然下捕獲個体も飼育している。飼育してみたいと思っても繁殖が進んでいなかったり、レイテヤマガメがそうであるように、そもそも原資となる個体数自身が少ない種でも、背景にいろいろな思いがあったり、ただ素朴に飼ってみたいという欲求もまた現実。正直に申せば、レイテヤマガメもその一つで、とはいえ、多少のうしろめたさは否定できない、と書いておく。 初めてレイテヤマガメを知ったのは大学時代だったと思ふ。当時、加藤進氏著「世界のカメ」が刊行され、舐めるように読んだものだが、その巻末、カメの分類総リストというのがあり、書中、アジアヤマガメ属すなわちHeosemysに見慣れぬカメの名前を見出した。それが「レイテヤマガメ」であったのでアル。自分なりに調べてみると、それはすでに絶滅していると思われる種で標本や図鑑画さえもみることができない、幻のカメだったのでアル。ヤマガメ好き、ことにアジアのヤマガメを愛してやまない青年ワキンナマスターは「せめて標本だけでもみて、どんなカメだったのか知りたい…」と乞い願ったが、そもそも情報も殆どないので、そのまま幻だったのでアル。 話は逸れるが、当時、ビルマホシガメについても同じように絶滅しただらうと言われていた。1994年発行の「世界のカメⅡ」には欠けた甲羅の標本の写真のみが掲載されていて、なんともいえない虚しいため息をついたものでアル。レイテヤマガメも同じような存在だった。そしていずれも今では現存しており、ビルマホシガメは国内CB個体がその価値相応な値段で出回り、このカメの価値を知る愛好家諸氏によって大事に飼育されている。これはまことに喜ばしいことでアル。 先にも書いたとおり、レイテヤマガメも公式には2004年に再発見された。驚いたことに再発見からまもなく、我が国にもあの幻のレイテヤマガメが実にあっけなく少数だが輸入されたのを覚えている。正式にいつだったか、失念してしまったが、あるショップでみたそれは、ヤマガメ風に陸場メインでストックされており、どうみてもオオヤマガメやトゲヤマガメと同じ飼育方法ではなさそうだと感じ、またその姿形がなんともいえない、他の近縁種を思いつかない不思議なカメだともやもや感じたことを覚えている。腐葉土に枯葉を敷いた上で縮こまっている本種はどうみても状態は芳しくなく、目が飛び出るほど高価…一生縁がなさそうだと諦めたものでアル… しかし、一方でそのころ、あの死にガメナンバーワンだったモエギハコガメの輸入状態が格段によくなっており、ワキンナマスターも数個体飼育したが、以前とはまるで違うカメのように立ち上げが容易で、こりゃCBも狙えるなぁとほくそ笑んだ時期でもあった。レイテヤマガメももしかしたら…と期待したものでアル。 しかし残念ながらその後レイテヤマガメについては極めて悲観的な情報しかもたらされなかった。我が国に輸入された個体の多くが気難しい面をみせ、ベストな飼育方法もわからず消費されていること、原産地でも極めて個体数が少なく、絶滅危惧種であることなどなど…現地の環境問題というより、乱獲によって消える可能性のが高いように思えたし、欧米などでCBが軌道に乗って、自然下絶滅しても挽回出来れば…と心細く願ったものでアル。しかしそのような明るいニュースはこんにちまで聞こえてこなかったのでアル。ただ、一部の熱心な飼育者がようやくこのカメが半水棲種として飼育することが望ましいようだと見出したことは嬉しかった。が、それはレイテヤマガメはヤマガメに非ず?じゃなんなんだ?と疑問符も増えたことを覚えている。まぁ水棲の強いヤマガメもいるし、そのあたりはもやもやはするが、飼育方法の確立という目下の急務が果たされたことがなによりの朗報であった。 話が脱線することを許されたい。 自然下で絶滅状態でも、ペットトレードでは普通に流通するということはしばしばある。カメではないが、熱帯魚としてしばしばショップでも見かけることができる、レッドテール・ブラックシャーク。割と気が荒く混泳では難儀することも多いコイの仲間だが、彼らは原産地でアル、タイランドのチャオプラヤ川流域では絶滅したとされていた。最近小さな個体群が再発見されたのは喜ばしいが、インドネシアなどでは普通に養殖されているのでアル。 また、アカヒレという小型の美しくかわいらしいコイ科の魚は「コッピー」とも呼ばれているが、中国・雲南省が原産地でアルがこれも自然下ではほぼ絶滅、ときいたことがアル。しかし、東南アジアだけでなく、国内、そして欧米、旧ソビエト圏などで普通に安定した養殖がなされていて「ナミモノ」扱い、いや肉食魚の餌としてすら重宝に扱われている。こういったことは最終的に再度原産地に個体群を復活させる大きな可能性が担保されており、ペットトレードの今後の社会貢献にもつながるように思われる。 レイテヤマガメに話を戻す。 どうもレイテヤマガメは幻のまま、と思った、それから幾星霜、今年の大入荷、そして価格の下落にちょっと胸中複雑な思いを抱いた。あの幻だったそして夢のままでよかったかもしれないカメが、逆に現実をみせつける形で目前に現れたのでアル…ワキンナマスターは加齢を理由に飼育数を絞り、これから基本的に新しくカメを迎えることはやめようと思い、一方で方向性として、いくつか迎え入れる準備をするカメのことも考えていた。レイテヤマガメはそのリストには載っていなかった。しかし恐らく最初で最期の多量輸入、これは事件といっても差し支えないと思ふが、この事態を迎えて、偶然にも二人のカメをつうじた知人、友人に同じころ「レイテヤマガメを飼育してはどうか?」と勧められたのでアル。お二人ともワキンナマスターが飼育数を絞っていることはご存知にもかかわらず勧めてくださる…すでにレイテオーナーでアル友人は「本当に不思議なカメ。アジアンを愛するなら勉強のつもりで飼育したほうがよい」と。やはり自然下生息数からいって、この先はない。将来国内でCB化するにも時間がかかるだらうし、原資となる個体がそのころ担保されるとは限らない、(保存的意味でも)育成したほうがよいと思ふとも… …その言葉の導くところに従った。後悔していない。そして友人たちにこの出会いを深く感謝したい。 幸い迎え入れた「名前なし子(仮)」は健康体で、我が家に着いたその日に、ふざけて入れたレプトミンをフツーに食べ、よく動き、かつてみた個体とは違って実に陽気に水槽内で遊んでいる。印象としては徐々に水位を上げていい感じ。肌質は水棲種のそれで、ややデリケートな印象。ボルネオカワガメやホオジロクロガメのように、少し水質には気を配る必要がありそうだ。以前からときどき書いているが有益雑菌水、熱帯魚の水槽から種水をもってきて使うくらいなら安心そうでアル。大きくなるに従って草食が増えるらしいので、試みに葉野菜などもそのうち与えてみたいと思っている。 率直な印象を書いておく。本当に不思議なカメだ…ミナミイシガメ、ホオオジロクロガメ、ボルネオカワガメなど「レイテヤマガメ」を形容するときに引き合いにだされるいくつかの種がいて、確かにそんなところもある。でも違うのでアル…さらに、成体は上陸し比較的活発に陸上で動き回り、やはりヤマガメというのはあながち違っていないとも聞く…顔つきなどは確かにヤマガメの風味が漂っている…このなんとも免状し難いこのカメの魅力はやはり飼育してみなければ分からないのかもしれないと思ふ。原始的なカワガメ→ホオジロクロガメ→ヤマガメの中間形態がこうなのだらうか???本当にわからない。時間をかけてゆっくり飼育、観察したい。 志の強い優秀な飼育者諸兄姉がこの種を大事に大事に飼育し、CB化を実現してほしいと心から願ってやまない。ワキンナマスターも末席にてこのカメをコツコツ育成していきたい。 さて、話変わってHK、まぁ…いつものことですが…
by walkinaclub
| 2015-10-31 14:25
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