ワキンナ地方ではこの数日
7月だというのに肌寒い日が続いています…
今日になってやっと
サーモランプが点灯しなくなって
ほっとしているワキンナマスターです(^_^;)
ワキンナクラブへようこそ!
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
本日は、少々引っ張り気味になっていた
ニューカマーのご紹介です!
和名・デカンヤマガメ(ミナミインドヤマガメ)
学名・Melanochelys trijuga trijuga
英名・Indian Black Turtle 甲長・最大25.0cm
クロヤマガメの基亜種。亜種中では中型種
分布・インド南部(デカン高原とその周辺)、パキスタン南東部
この子は先日譲り受けた子で、6年前WCとして輸入されたそうです
当時は甲長10cmほどだったとのこと。男の子♂で繁殖の実績あり
命名、A priori。ア・プリオリ??略してアプリと申します!
どうぞ、お見知りおきのほどお願い申し上げますm(_ _)m
ワキンナクラブに来て初めての健診です!
まずは、撮影していきますね
日光浴でカラカラになっていますが
水に入ると甲はやや濃い褐色です
外見的に大きな問題なし!
それでは測定です!
甲長・20.8cm
体重・754gからのスタートです♪
まず変な名前の由来を釈明させてください。ワキンナマスターはなんとなくクラブメンバーのタートルズに名前をつけ、その名を呼んでコミュニケーションするという奇癖があります。ニューカマーが来るといつも直感で名前をつけます。稀にどうもしっくりいかなかったり、気まぐれで改名することもあります(^_^;) この子は我が家に来てしばらく名前が浮かんでこず、どうしたものかと思いあぐねていました。で、先日仕事から帰って、屋上で一服しながらあれこれとりとめもなく考えていて、ふと「降りてきた名」が、「ア・プリオリ」でした…ワキンナマスターの仕事上、この言葉は全く無縁とはいえないものでして、業界では「先天的、生得の」といった意味合いで使用していますが、名前としてはもちろん意味などないです。あるかもしれませんが、今は思い当たりません。で、そのまま命名の儀へと…こんな来歴ですが、どうぞ、宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
先にこのブログに書いたとおり、「ア・プリオリ」ことアプリは我が家に来て早々、彼の新居からまんまと抜け出し、3夜連続、3件先にお住まいのヒジリガメ♀のテンちゃんに夜這をかけ、未明に逮捕されるという大物ぶりを発揮しています。間2件にはやるき満々の男子ヤマガメが居住しており、それを避けるなり、侵入したものの、相手が喧嘩っ早いヤツだとわかって早々に辞去するなりして、大人しい花も恥じらう乙女の素敵部屋に居座ったのだから大したものです。お陰でテンちゃんの縁甲板に咬み傷を残してくれましたが、強権発動したワキンナマスターの手によってアプリは脱走困難な独房に送られたのでした…まぁその後も脱走を試みたりはしたのですが、今では随分落ち着いてくれました。ご覧のとおりけっこう分厚く重い甲羅の持ち主なのですが、そのフットワークの軽さに驚き、また「ヤマガメ」の運動能力の高さを思い知らせてくれたわけです。
読者諸兄諸姉はご存知のとおり、カメさんとの付き合いはもうすぐ半世紀に届くところまできたワキンナマスターは、最近クロヤマガメに魅せられております。昔からそこそこ見られたクロヤマガメたちですが、最近は殆どみかけることもなくなってしまいました。8年ほど前にかの有名ブリーダー、デニス・ウーリヴ氏の繁殖個体である、セイロンヤマガメ♂のサーマル、ベンガルヤマガメ♂のサリーをベビーで購入し、大事に育ててきて、さらにビルマヤマガメ♂のアダムと縁があり、できれば女子♀を迎えたいと考えているのですが、なかなか見当たりません。そこにまたご縁あってデカンヤマガメ♂のアプリが来たわけです。ワキンナクラブにはクロヤマガメの6亜種中、4亜種がおわすことになり、こうなったらペア成立もどこかで目指しながら、全亜種コンプリートして徹底的に飼育、研究してみようかと企んだりしております…(^_^;)
調子に乗ってその気になって書いてみます。残すところ、あと2亜種。トラバンコアヤマガメ(Melanochelys trijuga coronata)とパーカーヤマガメ(Melanochelys trijuga parkeri)です。パーカーヤマガメはこのインヴォイスで我が国に輸入されたことがないそうです。スリランカ中部にのみ分布し、その分布域から察せられるとおりセイロンヤマガメに外見が似ており、セイロンより大型の亜種だといいます。学者先生の中には「パーカーヤマガメはセイロンヤマガメの大型個体でシノニムだ」とおっしゃるお方もおられ、その真相は藪の中。海外サイトなど渉猟してもその写真すら拝めない幻です。ですからまぁ気長に真相が明らかになるのを待つしかあるまいと思っています。一方、トラバンコアヤマガメは知る人ぞ知る一部マニアに人気の種で、亜種中もっとも高価。そのせいもあってか昨年はFH?WC?の個体がごく少量輸入されており、また飼い込み個体が放出されることもたまーにあり見かけることができます。
物欲に駆られるまま、いってしまうか?とも思いますが、現在ワキンナクラブでは飼育種を絞っていて、チビから育てた子もご信頼できるお方々に委ねています。そんなさなかにホイホイと「最後のリスト(The last list)」掲載のカメさんをむやみに迎える気持ちにはなかなかなれないのが正直なところ。それと、やはり「運命の出会い」をなんとなく信じるワキンナマスターはそれ待ち、という状態です。トラバンコアヤマガメはお世話になっているショップ様にいるよーと聞いておりますが、触手が伸びない心境で、それはそれで、そのまま「そのとき」を待っています。こういう感覚はおそらく多くのカメマニアにお分かりいただけると思うのですが、いかがでしょうか?ともあれワキンナマスターの中では、この地味でこれといって特徴のないようなマイナー種であるクロヤマガメと共に晩年を迎えようとしているわけですが、自分としては納得の道程です。
さて、デカンヤマガメのアプリですが、アプリにも、読者諸兄諸姉には本当に申し訳ないのだが、今回はかなり手抜き写真です。クロヤマガメは導入初期、肌荒れを起こすことがあるのですが、アプリもちょっと肌荒れ気味…殆ど気にならない程度ですが…対処としては清潔に保つために水換え。カルキ抜きを入れ、水をまわし、まめに日光浴をさせることで大抵治ってしまいます。そして一度落ち着いてしまえば殆ど再発しません。で、そうでなくとも地味なカメさんなのに、カラカラで甲羅の色もわからない状態での撮影…水に濡らせて撮ればよかったと後悔したのですが、済みません…現在120キングタライにフルスペクトルの蛍光灯とハイパーサン設置。レンガの陸場に甲高の1.5倍程度の水位。水温は一応28度に設定しています。クロヤマガメはなれちゃえば頑健そのもののカメさんですので多少の低温くらい大丈夫です。
それにしても、やはり思うのが「クロヤマガメってミナミイシガメに似ているなぁ」ということ。特にWC由来の個体にいえることですが、導入初期はビビリですが、だんだんずうずうしくなる。なんでも食べる。思いの外陸での活動が活発。そして夜行性。慣れてくると昼行性になってくるというところ。逞しい四肢もそっくりですし、あのニンマリ犬系顔までよく似ています。分類的なことはわかりませんが、同じようなニッチなのでしょうね。記録のために書いておくのですが、アプリは現在、なんでも食べますが、ことに肉が好きです。葉野菜はついばむ程度。ハツや鶏の胸肉、ピンキーなどみただけでバチャバチャ駆け寄ってきます。そしてすごい勢いで食べます。木製ピンセットの先っちょまで折ってしまいやがって…仕方なくありあわせの金属のLサイズピンセット使ってますが、たまにピンセットまで飲み込むんじゃないかと怖くなるほどです(^_^;)
クロヤマガメでおもしろいところは、水の中でも陸の上でもけっこう活発でいろいろな仕草をみせてくれる点です。慣れれば物怖じせず、なんにでも興味を持つ好奇心旺盛な子たちですね。ワキンナマスターは肌荒れしやすいスッポンの仲間も含めて、環境変化の初期に肌荒れっぽくなる子たちには、グリーンウォーター、すなわち植物プランクトンが繁殖した青水にしばしば浸からせ、ゴルフボールをおもちゃ代わりに入れてやります。好奇心旺盛な子はゴルフボールをころがして遊ぶことでストレス発散になっているようです。そんなふうに立ち上げれば、頑健だし、環境に慣れればクサガメ並に飼育しやすいし。渋くてエキゾチックだし、顔つきは愛嬌あるし、かなりかわいいヤツらです。やっぱり子ガメからまた育ててみたいなぁ…でも、ここもミナミイシガメに似ているんですが、彼らの交尾は極めて荒っぽいです。♀が死んでしまうことも珍しくないそうです…だから♀個体が流通しないというのもあるのかもしれません…(T T)
きれいな画柄ではありませんが
別角度からの写真です♪
ぢ…地味過ぎる(^_^;)
今度はちゃんと撮ってご披露いたしますm(_ _)m
東海、北陸から西の各地では梅雨開けましたね!
関東は今しばらく曇天と雨が続きそうですが
爽やかな夏の空がまちどおしいですね♪
カメさんはもちろんですが
僕たちの健康管理怠りなく
真夏の太陽を迎えましょう!
カモン!カモン!カモン!
カモン!カモン!
サンシャイン!!
それではまた来週( ´ ▽ ` )ノ
記録 アプリの甲長/20.8cm 体重/754g